交通事故topics

2013年1月31日 木曜日

むち打ち症の後遺障害等級と労働能力喪失率

むち打ち症の後遺障害等級と労働能力喪失率について。


・交通事故における被害者が自賠責保険または労災保険の後遺障害等級認定の手続きで一定の等級の認定を受けていたとします。
これについて、裁判の手続きにおいては、後遺障害の認定には、自由心証主義が及び、損害保険料率算出機構の認定には拘束されないのです。


・むち打ち症で後遺障害等級が認定されるとした場合、12級または14級となります。労働能力喪失率表に従って12級の場合、14パーセント、14級の場合5パーセントの労働能力喪失が認められるのが普通です。


・ただし、裁判では、12級でも14パーセント以上にも以下にも認定された場合がありますし、14級でも同様のことがいえるでしょう。


・自賠責保険や労災保険では、相当程度,画一的に迅速に決めなければならないのに対し、裁判では、被害者の職業、年齢、性別、障害の部位や程度、事故前後の稼働状況など、総合的に考慮して認定できることから、このような違いがあるのでしょう。

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2013年1月31日 木曜日

むち打ち症と労働能力喪失期間

・むち打ち症の後遺症と労働能力喪失期間についての話です。

・むち打ち症で後遺障害が残った場合、労働能力の喪失により逸失利益が算定されますが、その労働能力喪失期間はどのように考えられているのでしょうか。


・一般に後遺障害は、将来にわたって機能が回復しないことを前提に、後遺障害逸失利益を算定する場合、その人が働けなくなる年齢までの減収、つまり就労可能年数までの減収を考慮します。


・これに対し、むち打ち症による後遺障害は、その神経症状が永続しないものと考えられています。したがって、一定の期間に限定して労働能力喪失を認めることになります。


・この一定の期間について,赤い本では、12級では5年から10年程度、14級では5年程度を一応の目安にするようであり、青本では、12級では5年ないし10年、14級では5年以下を一応の目安にするようです。


・もちろん、具体的な症状により長くも短くもなると思われます。

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2013年1月30日 水曜日

むち打ち症と後遺障害慰謝料

・むち打ち症による後遺障害が残った場合、その慰謝料はどのように考えられているのでしょうか。


・自賠責保険や労災保険の後遺障害等級が認定された場合、その等級に応じた慰謝料額の算定基準があります。


・東京地方裁判所民事27部では、訴訟が提起された場合、赤い本の基準を参考にして損害賠償額を決めることにしているようです。


・裁判では、事案に応じて増額事由が認められれば、赤い本の基準よりも高額の慰謝料が認められることがあるようです。

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2013年1月30日 水曜日

労働能力喪失率や慰謝料の額について

・裁判における後遺障害による損害の認定と自賠責保険の後遺障害等級認定とでは,労働能力喪失率や慰謝料の額に違いがあるでしょうか。

・民事訴訟法には裁判所は訴訟にあらわれた全証拠から自由な心証に基づいて事実認定を行うという原則が定められています(民事訴訟法247条・自由心証主義)。
したがって、後遺障害による損害の認定について、裁判所は自賠責保険の後遺障害等級認定に拘束されずに事実認定することができます。

・しかし、裁判実務では、自賠責保険における後遺障害等級に認定された事実があると、原則として、それに見合った労働能力の喪失率と慰謝料の額について一応の立証ができたと考えられています。


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2013年1月29日 火曜日

裁判における慰謝料額の算定

・裁判において、慰謝料額はどのように算定されるのでしょうか。

・慰謝料額の認定に際しては、裁判所は算定の根拠を示す必要がありませんが諸般の事情を斟酌して慰謝料の賠償を命ずることができます。そして、その斟酌すべき事情には制限がありません。また当事者の主張した内訳には拘束されません。

・しかし、後遺障害慰謝料の算定においては、法的安定性、統一性を維持する目的のため、一定の基準に従って算定されており、その一端が赤い本や青本に示されている後遺障害の等級に応じた損害賠償算定基準であるとされています。

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