交通事故topics

2013年9月10日 火曜日

保険会社に示談を持ちかけられたが,示談してよいのかどうかわからない。−症状固定と関連して−

交通事故被害者の方に,相手方の担当者から,病院の治療費打切りを告げられて,そろそろ示談しましょうと持ちかけられた事件類型の話のつづきです。





主治医の先生が症状固定と診断し,後遺障害診断書を書いて,それから後遺障害等級が分かるのにだいたい1ヶ月以上かかってもおかしくはありません。


後遺障害等級が無等級とわかれば,他の損害額と合算して全損害額が決まります。後遺症慰謝料が0,後遺症による逸失利益が0とわかるからです。


14級以上とわかった場合に、後遺症慰謝料や後遺症による逸失利益が決まり,その他の損害額と合算して全損害額がきまるのと同じです。


それなのに,相手方担当者から後遺障害はまったくないことを前提に,まだ症状固定するまえに示談の話をすすめられてしまうのは不当です。


こういうことがあったために,治療をやめてしまい,後遺障害の診断まで受けないで示談してしまう場合もあるようです。


このようなことにならないように,まずは弁護士に相談されてはいかがでしょうか。

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2013年8月29日 木曜日

保険会社に示談を持ちかけられたが,示談してよいのかどうかわからない。−症状固定と関連して−

−つづき−

保険会社に示談を持ちかけられたが,示談してよいのかどうかわからない。−症状固定と関連して−


よく,交通事故被害者の方に,相手方の担当者から,病院の治療費打切りを告げられて,そろそろ示談しましょうと持ちかけられた方がいらっしゃいます。


だれでも「何十万円でどうですか」と示談金を提示されれば,迷ってしまうと思います。なぜなら,被害者は損害額がどのくらいなのか,わからないからです。


しかし,相手方は,交通事故の全損害額がわからないのに,どうして「何十万円」という金額がでてくるのでしょうか。


特に,交通事故によるケガの治療を続けているのに,また,いつまで治療がつづくか,わからないのに,また,その治療費の総額がわからないのに,示談なんて,できません。


「示談しましょう」ということは,これで終わりにしましょうということですから。



治療費だけが交通事故による損害というわけではありませんが,


治療費が決まらなければ,

交通事故による損害額の総額は決まらないのは当たり前



ではないでしょうか。


この,損害額の総額のうち,交通事故によって負傷したケガの治療費の総額はいつ決まるか,という問題があります。


治療費の総額が決まるのは,

症状固定した時です(原則)。



だから,主治医の先生が症状固定したと診断しなければ,まだ,治療費の総額がわからないのです。


それよりも前に相手方から治療費の打切りを告げられて,目先,治療をやめてしまうということがありえます。




私が事務所で相談を受けたら,主治医が症状固定を診断するまでは,原則として示談すべきではないでしょう,とお答えします。

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2013年8月28日 水曜日

こんなことでお困りではありませんか。保険会社に示談を持ちかけられたが,示談してよいのかどうかわからない。−症状固定と関連して−


こんなことでお困りではありませんか。


保険会社に示談を持ちかけられたが,

示談してよいのかどうかわからない。






よく,交通事故被害者の方で,相手方の担当者から,病院の治療費打切りを告げられて,そろそろ示談しましょうと持ちかけられた方がいらっしゃいます。



その交通事故被害者にとっては,治療を続けたいのに治療費の打切りを告げられてプレッシャーもかかることでしょう。
また,治療費のあても心配なのでしょう。

また逆に,提示された金額はまとまった金額でもあり,仮にこの金額が適正ならば,示談しても良いのではないかと思ってしまうのかもしれません。



そんなときでも,すぐに示談してしまうのはもったいないですよ。

だいたい,

適正な示談金額がわからないのに,相手方から〜万円で示談しませんか

といわれても困ります。



さらに,困ったことには,交通事故被害者の方のなかには,相手方の対応について,担当者から弁護士に切り替わり,担当者の以前の説明と異なることを言われたりする方がいらっしゃいます。



私としては,

すぐに示談してしまわず,

まずは当事務所にご相談下さい


と申し上げるほかありません。



交通事故の被害総額がわからないうちに,示談して,終わりにして,これ以上の請求ができないようになるのはいけません。


ーつづくー

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2013年7月11日 木曜日

高次脳機能障害の後遺障害による逸失利益はどれくらいになるのか・後遺障害等級5級の場合

「高次脳機能障害の後遺障害による逸失利益はどれくらいになるのか」
(後遺障害等級5級の場合)



仮に,あなたが高次脳機能障害による後遺障害に認定され,等級は5級であったとします。

この場合の後遺障害による逸失利益はどれくらいになるのでしょうか。



後遺障害による逸失利益とは,わかりやすくいうと,後遺障害がなければ,本当は稼げたはずだけれど,後遺障害が発生したために稼げなくなった収入のことをいいます。




後遺障害による逸失利益の計算方法は,

基礎収入額×労働能力喪失率×ライプニッツ係数

です。




仮に,

あなたは会社員で,

症状固定日は平成25年*月*日

症状固定時には37歳

事故前年の収入は1000万円

であったとすると,



1000万円(基礎収入額)

×

0.79(5級の労働能力喪失率)

×

15.3725(就労可能年数に対応するライプニッツ係数)

1億2144万2750円



となります。




このような仮の事例ではありますが,

あなたが高次脳機能障害により後遺障害等級5級に認定された場合,

後遺障害による逸失利益は優に1億円を超えています。







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2013年7月11日 木曜日

高次脳機能障害の後遺障害による逸失利益はどれくらいになるのか・労働能力喪失率表

高次脳機能障害により後遺障害に認定された場合,それぞれ認定された各等級により,労働能力喪失率が定められています。

この労働能力喪失率は,後遺障害による逸失利益を算出する際に必要とされる数です。



後遺障害等級 労働能力喪失率
別表第一の1級 100分の100
別表第一の2級 100分の100
別表第二の3級 100分の100
別表第二の5級 100分の79
別表第二の7級 100分の52
別表第二の9級 100分の35
別表第二の12級 100分の14
別表第二の14級 100分の5


この労働能力喪失率は,人それぞれ,個々の事情を立証できれば,変動しうる数字です。
たとえば,あたたが大学教授のように,頭をよく使う職業に就かれていた場合,高次脳機能障害による労働能力喪失率は,標準的な場合よりも高くなるかもしれません。


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