交通事故topics

2013年8月29日 木曜日

保険会社に示談を持ちかけられたが,示談してよいのかどうかわからない。−症状固定と関連して−

−つづき−

保険会社に示談を持ちかけられたが,示談してよいのかどうかわからない。−症状固定と関連して−


よく,交通事故被害者の方に,相手方の担当者から,病院の治療費打切りを告げられて,そろそろ示談しましょうと持ちかけられた方がいらっしゃいます。


だれでも「何十万円でどうですか」と示談金を提示されれば,迷ってしまうと思います。なぜなら,被害者は損害額がどのくらいなのか,わからないからです。


しかし,相手方は,交通事故の全損害額がわからないのに,どうして「何十万円」という金額がでてくるのでしょうか。


特に,交通事故によるケガの治療を続けているのに,また,いつまで治療がつづくか,わからないのに,また,その治療費の総額がわからないのに,示談なんて,できません。


「示談しましょう」ということは,これで終わりにしましょうということですから。



治療費だけが交通事故による損害というわけではありませんが,


治療費が決まらなければ,

交通事故による損害額の総額は決まらないのは当たり前



ではないでしょうか。


この,損害額の総額のうち,交通事故によって負傷したケガの治療費の総額はいつ決まるか,という問題があります。


治療費の総額が決まるのは,

症状固定した時です(原則)。



だから,主治医の先生が症状固定したと診断しなければ,まだ,治療費の総額がわからないのです。


それよりも前に相手方から治療費の打切りを告げられて,目先,治療をやめてしまうということがありえます。




私が事務所で相談を受けたら,主治医が症状固定を診断するまでは,原則として示談すべきではないでしょう,とお答えします。


投稿者 アスター法律事務所