交通事故topics

2013年7月 9日 火曜日

高次脳機能障害・後遺障害等級・賠償金(慰謝料・逸失利益)

「あなたが高次脳機能障害と診断されて,後遺障害等級に認定されるとしたら,何級に認定されうるか」

「そのとき慰謝料その他の賠償金はどれくらいになるのか」




高次脳機能障害は,後遺障害等級の分類上,「神経系統の機能または精神」の障害と分類されます。



高次脳機能障害は,中枢神経系の後遺障害であり,神経系統の機能の障害と,それに伴う社会適合性の低下を総合的に評価して,その症状の重篤さに応じ,以下のように各等級に分類されます。


すなわち,高次脳機能障害は,意思疎通能力,問題解決能力,作業負担に対する持続力・持久力及び社会行動能力の4つの能力の喪失の程度(必要とされる支援の要否や程度)に着目して,障害等級(3,5,7,9,12,14級)を認定することとしたのです。ただし,重篤な高次脳機能障害により食事・入浴・用便・更衣や外出等に介護を要するものについては,介護の程度を踏まえて障害等級(1,2級)を認定することとしたのです。



「別表第一の1級1号」
「別表第一の2級1号」
「別表第二の3級3号」
「別表第二の5級2号」
「別表第二の7級4号」
「別表第二の9級10号」

「別表第二の12級13号」
「別表第二の14級9号」








別表第一の1級1号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,常に介護を要するもの

「身体機能は残存しているが高度の痴呆があるために,生活維持に必要な身の回り動作に全面的介護を要するもの」




自賠責保険 弁護士基準(裁判基準)
後遺障害による慰謝料
1600万円
後遺障害による慰謝料
2800万円
後遺障害による逸失利益 後遺障害による逸失利益
後遺障害による保険金額
これ以上支払われない限度額
4000万円
後遺障害による賠償金
2800万円

数千万円(人それぞれ)



ほぼ確実に,自賠責保険<<弁護士基準(裁判基準)となります。







別表第一の2級1号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,随時介護を要するもの

「著しい判断力の低下や情動の不安定などがあって,1人で外出することができず,日常の生活範囲は自宅内に限定されている。身体動作的には排泄,食事などの活動を行うことができても,生命維持に必要な身辺動作に,家族からの声かけや看視を欠かすことができないもの」




自賠責保険 弁護士基準(裁判基準)
後遺障害による慰謝料
1163万円
後遺障害による慰謝料
2370万円
後遺障害による逸失利益 後遺障害による逸失利益
後遺障害による保険金額
これ以上支払われない限度額
3000万円
後遺障害による賠償金
2370万円

数千万円(人それぞれ)



ほぼ確実に,自賠責保険<<弁護士基準(裁判基準)となります。







別表第二の3級3号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,終身労務に服することができないもの

「自宅周辺を一人で外出できるなど,日常の生活範囲は自宅に限定されていない。また声かけや,介助なしでも日常の動作を行える。しかし記憶や注意力,新しいことを学習する能力,障害の自己認識,円滑な対人関係維持能力などに著しい障害があって,一般就労が全くできないか,困難なもの」




自賠責保険 弁護士基準(裁判基準)
後遺障害による慰謝料
829万円
後遺障害による慰謝料
1990万円
後遺障害による逸失利益 後遺障害による逸失利益
後遺障害による保険金額
これ以上支払われない限度額
2219万円
後遺障害による賠償金
1990万円

数千万円(人それぞれ)



ほぼ確実に,自賠責保険<<弁護士基準(裁判基準)となります。







別表第二の5級2号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,特に軽易な労務以下の労務に服することができないもの

「単純繰り返し作業などに限定すれば,一般就労も可能。ただし,新しい作業を学習できなかったり,環境が変わると作業を継続できなくなったりする問題が生じる。このため一般人に比較して作業能力が著しく制限されており,就労の維持には,職場の理解と援助を欠かすことができないもの」




自賠責保険 弁護士基準(裁判基準)
後遺障害による慰謝料
599万円
後遺障害による慰謝料
1400万円
後遺障害による逸失利益 後遺障害による逸失利益
後遺障害による保険金額
これ以上支払われない限度額
1574万円
後遺障害による賠償金
1400万円

数千万円(人それぞれ)



ほぼ確実に,自賠責保険<<弁護士基準(裁判基準)となります。







別表第二の7級4号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,軽易な労務以外の労務に服することができないもの

「一般労務を維持できるが,作業の手順が悪い,約束を忘れる,ミスが多いなどのことから一般人と同等の作業を行うことができないもの」




自賠責保険 弁護士基準(裁判基準)
後遺障害による慰謝料
409万円
後遺障害による慰謝料
1000万円
後遺障害による逸失利益 後遺障害による逸失利益
後遺障害による保険金額
これ以上支払われない限度額
1051万円
後遺障害による賠償金
1000万円

数千万円(人それぞれ)



ほぼ確実に,自賠責保険<<弁護士基準(裁判基準)となります。







別表第二の9級10号

神経系統の機能または精神に著しい障害を残し,服することができる労務が相当な程度に制限されるもの

「一般就労を維持できるが,問題解決能力などに障害が残り,作業効率や作業維持力などに問題があるもの」




自賠責保険 弁護士基準(裁判基準)
後遺障害による慰謝料
245万円
後遺障害による慰謝料
690万円
後遺障害による逸失利益 後遺障害による逸失利益
後遺障害による保険金額
これ以上支払われない限度額
616万円
後遺障害による賠償金
690万円

数千万円(人それぞれ)



ほぼ確実に,自賠責保険<<弁護士基準(裁判基準)となります。







別表第二の12級13号

局部に頑固な神経症状を残すもの



自賠責保険 弁護士基準(裁判基準)
後遺障害による慰謝料
93万円
後遺障害による慰謝料
290万円
後遺障害による逸失利益 後遺障害による逸失利益
後遺障害による保険金額
これ以上支払われない限度額
224万円
後遺障害による賠償金
290万円

数百万円〜数千万円
(人それぞれ)



ほぼ確実に,自賠責保険<<弁護士基準(裁判基準)となります。







別表第二の14級9号

局部に神経症状を残すもの




自賠責保険 弁護士基準(裁判基準)
後遺障害による慰謝料
32万円
後遺障害による慰謝料
110万円
後遺障害による逸失利益 後遺障害による逸失利益
後遺障害による保険金額
これ以上支払われない限度額
75万円
後遺障害による賠償金
110万円

数百万円〜数千万円
(人それぞれ)



ほぼ確実に,自賠責保険<<弁護士基準(裁判基準)となります。





投稿者 アスター法律事務所