交通事故topics

2013年7月 1日 月曜日

示談金の相場

「弁護士に示談交渉を依頼すれば示談金の金額は2〜3倍以上に増額するのか」

保険会社との示談交渉は弁護士に任せるのがベストでしょうか。


あなたがご自分で保険会社と示談交渉する場合,保険会社の提示する示談金の金額は,残念ながら,相当程度,低いのが実際のところです。

これに対し,あなたが示談交渉を弁護士に依頼すると,示談金の金額は,2〜3倍以上に増額されることは,しばしば起こりえます。



たとえば,仮に,あなたが交通事故でけがをして,後遺障害等級が認定されなかったとして,

治療費は100万円かかったとし,
通院期間は6ヶ月(実通院日数は仮に合計2ヶ月以上だったとしましょう),
さらに休業損害は30万円だったとしましょう(説明の便宜のため,その他の損害の費目も含めてもっとかかるとしても,別とします)。


このとき,あなたが弁護士に保険会社との示談交渉を依頼すると,弁護士は,弁護士基準(裁判基準)に従って賠償金の金額を算出し,保険会社に請求します。

弁護士基準(裁判基準)によると,

事故と相当因果関係があれば治療費は100万円全額,
通院慰謝料は,通院期間を基に計算して116万円(*むち打ち症で他覚症状がない場合は異なります),
休業損害も相当因果関係のある損害であれば30万円全額を請求できることになりますから,

合計246万円になります。



これに対し,
あなたがご自分で保険会社と示談交渉すると,保険会社自賠責基準を重視してこれを中心に考えているから,おもに自賠責基準に従い,賠償金の金額を算出し,あなたに提示します。

自賠責基準だと,けがをし,後遺障害等級が認定されなかった場合,限度額が総額120万円なのです。治療費が100万円で,慰謝料が20万円以上どれほど発生しても,また休業損害がどれほど発生しても,総額120万円までなのです。もちろん,任意保険であり,任意保険基準に従い,いくぶん120万円を超えることもあるでしょう。

そうだとしても合計120万円をそれほど大きくは超えないことが多いのです。


保険会社は,自賠責基準を重視しこれを中心に考えているから,おおむね120万円くらいの金額の示談金を提示することが多いのです。
現に,任意保険なのに,「治療費が自賠責保険の上限額の120万円に近づいたから,治療を打ち切る」ということを被害者に告知することがあり,驚いてしまいます。



このように,保険会社との示談交渉を弁護士に依頼すれば弁護士は法律や裁判例を参照しつつ,賠償金額を算出し,保険会社と示談交渉をしますから,

保険会社の提示した示談金の金額と比較して,

2〜3倍以上に増額されることは,しばしば起こりうることなのです。



ただし,2〜3倍以上に増額されるかどうかは,あくまでも事案によるのですが,たしかにそのように増額されることが多いといえます。



このようなことが起こる大きな理由は,

それぞれ慰謝料の計算方法が異なることであり,また,自賠責保険では,けがの場合,上限の金額が120万円と定められていることにあります。そして,任意保険基準は自賠責基準と類似しているから,この金額と大差ないといえます。


このような理由から,弁護士に依頼すれば示談金は2〜3倍以上に増額されることがよくあるので,このような示談金の金額こそ,本来,適正な金額といえ,示談金の相場であるといえるのではないでしょうか。


投稿者 アスター法律事務所