所長ブログ

2013年4月19日 金曜日

新橋・パナソニック汐留ミュージアム・幸之助と伝統工芸②

有楽町で法律事務所をしている弁護士の佐々木です。今回も法律相談と 関係のないプライベートの出来事について述べていきます。引き続き「幸之助と伝統工芸」です。



松下は,茶道に親しむうち,茶器をつくる職人のものづくりの心に惹かれていったようです。




ただ松下が,茶道に親しみ,茶道具を大事にすることと,この茶道具を作った職人のものづくりの心を尊重することは,どちらが原因でどちらが結果かということは着眼として一番の重要性まではないと思います。

時系列的には,茶道に親しむうちに,茶道具を作った職人に興味をもち,そのものづくりの心を尊重するという順番になるはずであることはたしかです。

むしろ,そうではなく,その点はそうだとして,茶道に親しむことで「素直な心」を涵養する人格があり,これと同時に,ものづくりの心を理解する人格が併存したのだと思います。それらは兄弟あるいは,親戚のような関係と思います。



というのは,茶道をして,茶道具を愛でるという感性と,ものづくりの心とはほとんど違いがないように思われるからです。



この茶碗はここがくびれていていい感じとか,このつやが鈍い輝きを放っていて渋くていいとか,いったことは,物を自分で作る際にも,デザイン面でここがこういうカーブだといいからこう作ろうとか,光沢はこういうふうにしようとか,また,機能面でもこういう機能があると気が聞いていていいとか,この方がバッテリーの持ちがいいからいいとかいったように創意工夫することと,全く同じとは言わないまでも,同根のこころだと思うのが自然です。



また,電気機器について,松下は,工芸品や美術品とは違い,使い捨てで10年使って捨てればいいという風潮には批判的であるようであり,電気機器であれ工芸品や美術品と同じ,ものづくりの心をもって作らなければならないと思っていたようです。

お金儲けだけ狙って粗悪なものをたくさん作り,使い捨てるのではなく,ものづくりの心をもってきちんとしたものをつくるべきだという意見にはだれでも大賛成だと思います。



ーつづくー

投稿者 アスター法律事務所