所長ブログ

2013年4月15日 月曜日

以前見た映画レ・ミゼラブル⑦

有楽町で法律事務所を経営している弁護士の佐々木です。今回も法律相談とは関係ないですが,プライベートの出来事について述べていきます。引き続き映画レ・ミゼラブルについてです。



文豪ヴィクトル・ユゴーは,暴動と反乱は違うものと主張しています。

また,ジャベール(ラッセル・クロウ)という警部が,若者グループの暴動にスパイとして潜入した際,ジャン(ヒュー・ジャックマン)は,その倫理観に基づいてジャベールの命の危機にジャベールを助けます。またジャンはさらに危険を顧みずマリウスを助けます。ジャベールはジャンを犯罪者として長年追跡していたので,これには大きなショックを受けたのは言うまでもありません。文豪ヴィクトル・ユゴーがその表現のために用意した筋書きは,ジャベールの価値観を端的かつ潔癖すぎるくらいのものです。物語の登場人物は筋書どおりに演じて,舞台を去っていくしかないのですね。

文豪ヴィクトル・ユゴーは,ここでもまた,若者グループの暴動の場面で,ジャンとジャベールを引きあわせて法と倫理を対立させています。



ジャンがジュベールを助け,またマリウスを助けた行為は,ジャンの人徳,倫理観,あるいは人情,普遍的な価値観に基づく行為です。

これに対し,ジュベールが若者グループにスパイとして潜入して,犯罪者ジャンを見つけて捕まえようとすることは,究極まで高められたといえるほど正義感が強い法の番人としての行為です。

ジャンとジュベールがそれぞれ倫理と法の象徴として対比されて,まさに正面から衝突して火花を散らしているようです。

このような対比,対決がこれ以上ない形で表現され,映画の視聴者の目には,ジュベールの正義感にジャンの普遍的な愛がまさったと写ったのではないでしょうか。



ーつづくー


投稿者 アスター法律事務所