交通事故topics

2013年2月12日 火曜日

むち打ち症の傷害慰謝料(入通院慰謝料)に関する基準

むち打ち症の傷害慰謝料(入通院慰謝料)に関する基準について,



・赤い本では、傷害慰謝料(入通院慰謝料)について、入通院期間を基礎として別表Ⅰを使用するとしています。


・ただし、むち打ち症で他覚症状のない場合は別表Ⅱを使用する、この場合、慰謝料算定のための通院期間は、その期間を限度として、実通院期間日数の3倍程度を目安とする、とされています。


・また、別表Ⅰおよび別表Ⅱともに時間の経過と共に慰謝料の金額が増加するのですが、ともに時間が経過するほどに慰謝料の金額の増加分が減ってゆき、頭打ちとなります。


・慰謝料とは精神的苦痛に対する賠償金のことですが、このような概念を貫徹するのではなく、被害者に生じた非財産的損害の量を算出するために基準をより具体化することが大事です。


・そのためには、傷害による肉体的苦痛と、入院や通院により日常生活に生じた不便などの不自由による精神的苦痛を中心に評価した基準が妥当な基準といえるでしょう。


・なお、精神的苦痛は極めて主観的なもので、基準化に適さないから、客観的な事情、たとえば、入院期間、通院期間を基礎にして、一般人が通常受ける苦痛の程度を推定するのが妥当といえるでしょう。


・また入院や通院により日常生活に生じた不便などの不自由による精神的苦痛は、傷害の程度とその治療にかかった入院期間、通院期間に対応するといえるでしょう。


・赤い本では、このような観点から傷害の程度により別表ⅠおよびⅡを使い分け、また、入院期間、通院期間、実通院期間を基礎に、慰謝料の算定を行っているものといえます。


投稿者 アスター法律事務所