交通事故topics

2013年2月 7日 木曜日

脳脊髄液減少症が取り上げられた興味深い判例Ⅰ⑥ーつづきー

脳脊髄液減少症が取り上げられた興味深い判例Ⅰ⑥ーつづきー


(脳脊髄液減少症が取り上げられ,

後遺障害等級9級,

逸失利益1189万円以上,

入通院慰謝料200万円,

後遺障害慰謝料890万円が認められた裁判例)




脳脊髄液減少症が取り上げられた平成24年24年7月31日付横浜地方裁判所判決では、後遺障害等級9級を認定し、1189万円以上の逸失利益を認定し、入通院慰謝料200万円、後遺障害慰謝料690万円を認めました。


・逸失利益を認定する際も脳脊髄液減少症と確定的に診断されたのではないという特殊性が反映しています。

「( 3 ) 逸 失 利 益
前記 4 認定のとおり,原告には,後遺障害が認めら れる。そして,それは,脳脊髄液減少症によるとの相 当程度の疑いがあるものの,前記 2(2)エのとおり, ブラッドパッチにより脳脊髄液の漏出が既に止まって いる可能性がある。また,脳脊髄液減少症ではない可 能性もあり,その意味では,原因が必ずしも明確でな いということができる。これらのことからすると,原 告の症状は,改善の可能性があるということができ, 逸失利益については,35 パーセントの労働能力喪失 を 10 年間に限って認める。そうすると,次のとおり となる。
440 万 0100 円(賃金センサス平成 20 年男子大学・ 大学院卒 25 歳~29 歳の男子労働者の平均賃金)╳ 35%╳7.7217(10年のライプニッツ係数)=1189 万1688円
( 4 ) 慰 謝 料
前記 2(1)の原告の治療経過によると,原告の入通 院慰謝料は,200 万円をもって相当と認める。 また,原告の後遺障害慰謝料は,690 万円をもって 相当と認める。」


・この判例は脳脊髄液減少症に関する判断が多く含まれているという意味で重要な判例といえるでしょう。


ーおわりー


投稿者 アスター法律事務所