交通事故topics

2013年2月 7日 木曜日

むち打ち症の治療の必要性・相当性に関する裁判例①

むち打ち症の治療の必要性・相当性に関する裁判例・平成13年7月12日大阪地方裁判所判決①


(治療費は全額、

休業損害は153万円、

慰謝料は80万円認められた判決)



・平成13年7月12日大阪地方裁判所判決では、交通事故により頚部捻挫などの傷害を負った被害者が長期間の治療を続けていたことについて、その必要性や相当性などが争われました。事故発生日は平成11年10月下旬です。


・判決に表れた原告、被告の主張は、以下のとおりです。

「 二 争点
 本件の争点は、治療の必要性・相当性と、原告の損害額である。
  (一) 治療の必要性・相当性
 (原告の主張)
 原告は、本件事故により頸部捻挫、左膝打撲等の傷害を負い、当初、整骨院で施術を受けていたが、一か月ほどしても症状が改善しなかったことから、整形外科に通院するようになった。症状は徐々に改善を見たが、少なくとも平成一二年六月末日ころまでは治療が必要な状態であった。
 (被告の主張)
 本件事故当日に撮影されたレントゲンでは異常が認められないこと、事故から一か月間も整骨院に通うのみで整形外科の診断を受けなかったのは不可解であること、その後通院するようになった整形外科の診断でも、特段の他覚的所見は見られず、本人の自覚症状のみに基づきリハビリと投薬が続けられていること、本件事故による原告車両の損傷も軽微なものであることなどからすれば、原告が本件事故で長期間の治療と休業を要する傷害を負ったとは考えられず、遅くとも平成一二年三月ころまでには必要な治療は終わっていたと見るべきである。」




・ここで重要なのはレントゲンでは異常が認められなかったことや、整形外科での診断を事故後1ヶ月間受けなかったこと、特段の他覚的所見が見られなかったこと、その他の事情から、長期間の治療は必要ではなかったのではないかという疑問があったことです。これに対して、裁判所はどのような事実認定をして判断をしたのでしょうか。


ーつづくー


投稿者 アスター法律事務所