交通事故topics

2013年2月 7日 木曜日

むち打ち症の治療の必要性・相当性に関する裁判例②ーつづきー

むち打ち症の治療の必要性・相当性に関する裁判例・平成13年7月12日大阪地方裁判所判決②ーつづきー



(治療費は全額、

休業損害は153万円、

慰謝料は80万円認められた判決)




・平成13年7月12日大阪地方裁判所判決は、原告、被告の主張に続けて、治療の必要性や相当性について判断しています。


「第三 争点に対する判断
 一 争点(一)について
 証拠(甲第二号証ないし第五号証、第八号証、第一一号証、乙第一号証ないし第六号証、原告本人)によれば、本件事故は、原告車両が赤信号で停車中、被告車両が前方不注視により後方から追突したものであり、被告車両の前部及び原告車両の後部にそれぞれ凹損を生じ、原告車両への入力はリアバンパーからリアフロアにまで及んでおり、修理費用として二一万円を要する程度のものであったこと、」


・この部分は、治療の必要性、相当性を判断する上で、交通事故の衝撃の大きさを評価している部分です。さらに事実認定の部分が続きます。


「原告は、本件事故当日、奈良市内のA病院で診察を受けたところ、レントゲン所見上異常は認められなかったが、頸部捻挫、左膝打撲の診断を受けたこと、」


「原告は、同病院が通院に不便であり、以前交通事故にあった際、整骨院で施術を受けたことがあったことなどから、自宅近くのB整骨院に平成一一年一〇月二九日から通院を開始し、同年一一月ころ、被告加入の保険会社担当者に整骨院に通院していることを告げて了承を得たこと、」


・判決は、事故当日、A病院でレントゲン検査などにより診断を受けている事実を認定しています。さらに続きます。


「それでも、原告は、後頸部痛が治まらず、吐き気等の気分不良な状態が続いたことから、同年一一月二九日からCクリニックに通院するようになり、同病院で行われたジャクソンテスト、スパーリングテストの結果はマイナスで、神経学的な異常所見は認められなかったが、外傷性頸椎症、左膝挫傷後疼痛と診断され、投薬、ホットパック、マイクロ波、低周波等による治療を受けるため、平成一二年七月二六日まで同病院に通院したこと(実診療日数一〇二日)、」


・Cクリニックで神経学的検査を受けていますが、その時期が交通事故の1ヶ月くらいあとであることを認定しています。さらに続きます。


「同病院と並行して前記B整骨院にも通院し、平成一一年一〇月二九日から平成一二年一月二六日までの間施術を受けたこと(実施術日数三三日)、Cクリニックでの通院経過を見ると、平成一二年一月後半には「調子の良いときもある、天気が左右するという。」、「頸部はそうひどくない。」、同年二月二六日ころには「膝、日常的に問題にならなくなっている。」とカルテに記載があり、その後もしばらくは特に天候に左右されての後頸部痛(つっぱり感、頭重感等)の訴えが見られるが、同年四月ころ以降になると、カルテに特段の記載はほとんど見られなくなること、」


「原告は、この間の平成一二年二月末ころには保険会社の担当者から治療費負担等の打ち切りを告げられたことがあり、結局、治療費は平成一一年六月末まで保険会社が支払ったが、原告は、その後も自費で数回治療を受けていることの各事実が認められる。」


・判決は、このような事実認定に続けて、実際の治療期間に関する治療費が認められるかどうか判断しています。


ーつづくー


投稿者 アスター法律事務所